抽象的であいまいな指示 VS 具体的で明確な行動 に見る無能な領分と有能な領分
基本的に、上司と部下や一緒に働くメンバーにも相性や得意なことがあります。
双方が、十分な知見や能力があるパターンしか、
品質が良い仕事は成り立ちません。知見や能力を高める必要がある
Aさんが無能で、Bさんが有能なパターン
Aさんが有能で、Bさんが無能なパターン
Aさんが無能で、Bさんが無能なパターン
Aさんが有能で、Bさんが有能なパターン ←これしか正解がない
Aさんが有能で、Bさんが無能で、Cさんがとても有能なパターン
部下Fさんが無能なパターン…とかも存在する
それぞれが余白を埋めようとしないと、仕事が進まないことがおおいです。
その時は、「どうやったらできるか?」と考えるとよいらしい
無能な指示と無能な行動がぶつかった例
ある日、上司から、資料を渡されて、
「このソフトウェア開発の案件について見積もりを作って欲しい」と言われるとします。
資料を見ていくと、はっきりしない項目がいくつかあるので、
正確な見積もりを出すことができないことが分かりました。
なので、それをそのまま正直に上司に対して、
「こういった情報が欠けているので、見積もりができません」
と報告する人がいます。
見積もりを作ってくれと言われたのに、見積もりのための
資料が不十分なら、見積もりが作れるわけないですよね。
至極当然なことですし、上司がこの事を理解できないはずがありません。
しかし、「こういった情報が欠けているので、見積もりができません」
といったような返答は、大抵NGになります。なぜでしょうか?
正直に事実を説明したに過ぎないのに、なぜダメなのでしょうか?
よく考えてみると分かるのですが、
見積もりの段階で渡された資料が完全なものになることは、まずありません。
なぜなら、そもそも、これから開発しようとするものですからね。
また、上司からすると、渡した資料の範囲内で、大まかでも良いから
見積もりを出して欲しいという考えのもとで、
「見積もりを出して欲しい」
という言い方をすることがほとんどだと考えられます。
部下からすれば、「じゃ、最初からはっきりとそういってくれれば良いのに!」
と上司の説明不足に対して怒りが込み上げてきますし、
その気持ちも十分理解できるのですが、上司からすると、
「そんな細かい所まで指示しないと分からないのか?」「不明点があれば、すぐに聞けば良いじゃないか?」
といったスタンスであることが、往々にしてあります。
つまり、上司の言い方に対して、部下が不満をもっても、
上司からすると、「察しの悪い部下だなぁ」と思われて終わってしまう可能性が高いです。
上司のコミュニケーション力の問題ではないか?、と考える人もいますが、
よく考えると、このような部下の返答は、仕事に対する理解が不十分な
所から出てきているので、上司が上記のように部下のことをそのように
見たとしても、あながち非難はできないです。
「どうやったら出来るのか?」を考えていくと、これから必要なことが見えてきます。
例えば、「不明点をクリアにするためには、こういったアプローチが必要だが、
時間的、予算的な観点から見て、それらのアプローチは現実的なものなのか?」
などの課題が見えます。
我々は賢いので、頭を使いましょう。